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2010年10月21日(木)更新

社員のメンタルヘルス対策を

一緒に仕事をしている社会保険労務士さんから、ご自身の顧問先の中で精神的な病気を診断される従業員が増えていると教えてくれました。

昨日会ったお客様のところでも、会社のキーマンとも言える社員がうつ病になってしまったとお話がありました。経営改善のために人を減らさなければならなかったことや、その社員に責任が集中してしまったことが原因だったようです。

昔の人はストレスに強く、今の人が弱いのかよくわかりませんが、2003年3月にいわゆる「電通裁判」で、職場のストレスでうつ病になった社員が自殺したことについて、企業に損害賠償責任を認める判決を下しました。

これによって、社員が心身の健康管理を怠ったのが原因という会社側の言い分が通らなくなり、社員のメンタルヘルス対策を会社が行わなければならなくなっています。

大企業でしたら訴えられて損害賠償金を支払っても経営はしていけるでしょうが、中小企業でしたら一気に経営が傾くところが多いはずです。賠償金は支払えたとしても、自殺者でも出たら取引先や取引金融機関に対しても悪影響が出るかもしれません。

常日頃から、上司は部下に対して何か変化はないか、1人に責任や仕事が集中していないかということには注意しておきましょう。そして、何かあったときには会社として早めの対策を取りましょう。

私の住んでいる本八幡駅周辺に精神科の病院が増えています。それだけ心の病を持っている人が増えているということでしょうか。
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