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2010年11月05日(金)更新

貸付金

貸付金という科目は、銀行側からすると嫌いな科目(それ以外にも仮払金等あります)です。銀行から融資を受けてそのまま貸付金にでもなっていたら、なおさら銀行は悪い印象を持つでしょう。

仕事を取るために、表に出せないお金を貸付金で処理したという会社に出会うこともありますが、そういうのはやむを得ないところもあるかもしれません。しかし、赤字を隠すために経費を貸付金で処理した。あるいは社長が個人的に使ってしまった。大体はそんなところでしょう。だから銀行は貸付金が嫌いなのです。

数年前に群馬県で、売上3億円程度の建設会社の相談を受けたことがあります。経費を無理やり貸付金や仮払金に3千万円程度振り替えて、ちゃんと利益が出ていると自慢していましたが、銀行側からしたらそんなのはすぐにばれてしまいます。

知り合いや親しい会社に貸し付けても、約束どおり返済してもらっていることは、私が出会った決算書ではほとんどありません。

貸付金については社長が会社に対して早めに一括返済をする、それが無理なら毎月いくらと決めて返済していく。そうしないと貸付金の資産価値は無いと評価されてしまいます。もちろん少額ならあまり気にする必要はありません。

やむを得ない理由で事業に必要なら仕方ありませんが、それ以外で貸付金を発生させることは避けるようにしましょう。
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