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2010年11月09日(火)更新

世話になった恩を忘れないのはいい事だけど

このようなことをおっしゃる社長さんに会いました。
「創業したばかりの頃、いつも資金繰りに困っていた。そんな時に助けてくれたのが〇〇銀行だ。だから、他行と取引するような〇〇銀行を裏切ることはできない」

中小企業経営者の中には、昔気質で真面目な経営者がいます。お世話になった人への恩義を忘れないのはたいへん立派な事です。私も銀行員の頃はよく「〇〇さんは今どうしている? あの人にはたいへんお世話になった」とかなり昔の担当者の名前をよく聞きました。そういう話を聞くと私が言われたわけではなくとも嬉しいものでした。

メインバンク一行取引あるいはほぼ一行の状態だと、残念ながらあそこはうちを裏切ることはないと安心してしまう銀行員もいたりします。中には手を抜いたり、金利が明らかに高いままだったりということもあります。胡座をかいて営業努力していないことが時々あるのです。

何かのきっかけでメインバンクがそういう態度だと知ったら、お世話になった良い思い出が台無しです。メインバンクと今後も良好な関係を維持したければ、メインの地位は変更しなくてもいいけど、他行と取引する事で良い刺激を与えることも大事ではないでしょうか。
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