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2010年12月02日(木)更新

みずほ銀行の元行員らが逮捕

経営コンサルタント会社の売上高を水増しした虚偽の決算書を作成し、みずほ銀行から融資金5億円を騙し取ったとして、元行員、会社経営者、税理士の3名が逮捕されました。

プロシードという経営コンサルタント会社の年間売上高が、実際には1千万円程度なのに、ニュースによると約60億~72億円にして決算書を作成、高額の法人税を納付したように申告書を作成。約5億円を騙し取り、3人で分けて遊ぶ金などに使ったといいます。

だけど、売上1千万円を5千万円程度にしても気がつかないかもしれないけど、60億~72億円に水増ししちゃうなんて、しかも経営コンサルタント会社でそれだけの売上といったら相当目立つような気がするけど。何度も表彰されるぐらい成績優秀な行員だったらしいから、上司達も信用してしまったのでしょうか。

ここまで酷くないにしても、銀行員が融資先の中小企業に対して決算書を偽造しろと指示することもあります。実際、今年の春からお付き合いが始まった会社さんがそうでした。決算書を拝見したら黒字にはなっているけど、明らかに目立つ売掛金残高が残っている。その会社の社長は、「銀行の担当者から売上を増やして計上して」と指示があったと教えてくれました。私はそういう決算書を何度か見ています。

自分のノルマ達成を優先するあまり、そういうことを指示してしまう行員がいるのでしょう。資金調達できれば一時的には良いでしょうけど、自社のためには決してなりませんから注意しましょう。
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