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2011年02月07日(月)更新

新銀行東京が本業で初めての黒字

あまり大きなニュースにもならなかったようですが、新銀行東京が2010年4月から12月期決算で、本業の儲けを示す実質業務純益が6千万円の黒字(前年同期は13億円の赤字)になり、本業が黒字になるのは開業して以来初めてです。

純利益は10億円の黒字(同14億円の黒字)、純利益は貸倒引当金の戻入れで10年3月期にも達成しましたが、本業では赤字が続いていました。

貸出の増加や営業経費の削減、高金利で集めた定期預金が満期を迎えたことも影響したことが原因です。

そういえばまだやっているんですよね、新銀行東京。今は西新宿の本店だけになっています。日本振興銀行と時々間違えている人がいますけど、経営破たんはしていません。

融資の相談なんかを受けていると昔は「新銀行東京は融資してくれそうですか?」なんていうご質問もあったけど、今はお客様との会話にも全く出てこない。

本業で利益が出たことは喜ばしいことではありますが、開業したころのように東京都の中小企業を積極的に支援する、という経営状態に戻すことは相当難しいでしょう。