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2012年02月02日(木)更新

みずほ銀行元行員に懲役11年

先週あたりからインフルエンザのため、息子の学校でも休みの子が増えていると家族から聞きました。私はインフルエンザではありませんでしたが、しばらく風邪気味でこの事件をブログにするのが遅くなってしまいました。
 
2012年1月27日、産経新聞様Web版より一部引用
みずほ銀行から融資金が不正に引き出された事件で、詐欺罪などに問われた同行築地支店の元課長代理、武田広人被告(36)の判決公判が27日、東京地裁で開かれた。野口佳子裁判長は「社会的信頼の高さを利用した巧妙で極めて悪質な犯行」として、武田被告に懲役11年、罰金1500万円(求刑懲役12年、罰金2600万円)を言い渡した。
引用ここまで

懲役11年、罰金1500万円というのは、金額は大きいし、しかも脱税しているのであれば妥当な判決なのかもしれません。

しかしそれにしても、武田被告の上司達(支店長、副支店長等)は全く気づかなかったのでしょうか。行内では高い評価を得ていた武田被告ですが、評価の高い行員が稟議書を作ったからと信用して、武田被告よりも上の行員たちはろくに確認もせず検印を押していたならば、上司たちにも問題があるでしょう。
 
報道によると、年商1千万円のコンサルタント会社を72億あることにして決算書が作成されていた訳ですが、それだけの売上規模で聞いたことない会社に融資するのであれば、普通は上司も会社を訪問する等、複数の行員で確認するのが普通だと思うのですが。

武田被告は「支店で組織ぐるみでやっていたこと」と説明しています。私もそういうことがあったのでは?と思ってしまうのですが、そんなことは無かったとしても、支店全体でずさんな融資審査をしていたと言えるのではないでしょうか。