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2010年09月30日(木)更新

民間平均給与が減少傾向

一昨日だったかのニュースに、民間平均給与が年23万円減少したと国税庁の民間給与実態統計調査でわかったとありました。1949年から統計を取っていますが減少率と下落額は過去最大で、2009年の平均給与は405万9千円。給与がピークだった97年の467万3千円から61万4千円も下がって
いることになります。

最も減少率が大きかったのは製造業で10.3%、昨日と今日お伺いした会社さんも製造業ですが、ニュースのとおり2社とも解雇は出来るだけしないよう、みんなの給与を減らして乗りきろうとしていました。どちらも10%ぐらいは下げていますね。

給与額の人数分布で見ると、500万円から1000万以下(24.7%から22.4%)と1000万超(4.9%から3.9%)はそれぞれ減少していますが、500万以下は増加しています。ということは、500万以下の人たちが70%以上いることになります。

あまり国を頼りにしても仕方がないですから、経営者と従業員が一丸となって業績を良くするしかないのでしょうが、なかなか難しいですね。ただこんな不況でも結果を出している会社はもちろんあります。

私がお付き合いしている会社さんで、給与を下げずにしっかり利益が出ている会社は以下のような会社が多いように感じます。

・社長の働く時間が長い
・やる気のある従業員が多い。
・社長が試算表や決算書の数字に興味を持っている。
・書籍や教育関連の経費が高い
・無駄な交際費がない
・社長が見栄っ張りでない。

私がお客様を見て感じただけの意見ですから、参考程度に考えてください。

2010年09月29日(水)更新

セールス電話の断り方

セールス電話はとても多いですね。私の会社は電話秘書会社さんを利用していて、連絡があるたびにメールで教えてくれます。そして、先月の相手の名前・電話番号をリストにして送ってくれるのですが、3分の2はセールス電話でした。

先物会社、SEO対策、○○○バンクの代理店、コピーのリース、芸能人が来る取材あたりが多いです。「間に合っています」とか「もう使っている」とか言うと、例えば「どこをお使いですか?」となる。

だからちょっときつい言い方ですけど、「全く興味ありません」あるいは、「私のお客様に同業者がいる」と言うとほとんど引き下がってくれます。

それでも先物会社の営業マンは頑張り屋さんが多いので、そのときは、先物会社のホームページの目立たないところに、苦情受付の連絡先が書いてあります。そこに連絡すると、その後連絡は来なくなります。

2010年09月28日(火)更新

大手消費者金融会社は個人事業主向け融資を強化

武富士が破綻しましたね。以前から経営が危ないのでは?と言われていましたが。武富士というとCMの武富士ダンサーズを思い出してしまいます。あと、武井元会長の自宅を見に行ったことがありますけど、とても立派で大きかった記憶があります。

総量規制の導入によって、個人の借入総額を年収の3分の1までとする規制が設けられたわけですが、金融庁によると消費者金融を利用している人のおよそ半数近くが借りられなくなるといいます。

個人事業主の借入については、返済能力があると認められる場合は、借入残高が年収の3分の1を超えていても借入をすることができるので、大手消費者金融会社は個人事業主向けのローン商品の取り扱いを強化し始めています。

以下の2社は今までも個人事業主向けのローンは扱っていましたが、6月に完全施行された改正貸金業法に対応して新商品を取り扱っています。

銀行から借りるのと比較すれば、明らかに利率は高いことから長期での借入には向いていませんが、短期の資金繰りが苦しいときには便利な商品だと思います。

アイフル
商品名:事業サポートプラン
対象:個人事業主と法人
資金使途:事業資金、
利率:12.775%~18%、
返済期間:最長5年
融資限度額:個人事業主は250万円、法人向は300万円

必要書類として個人事業主なら本人確認書類、確定申告書、事業内容確認書(アイフル所定)、法人なら代表者の本人確認書類、決算書2期分、会社謄本

プロミス
商品名:自営者カードローン、
対象:個人事業主
利率:年7.9%~17.8%
返済期間:最長5年、
融資限度額:300万円

必要書類として、本人確認書類、収入証明書として確定申告書、営業許可証等の事業実態がわかる書類。

両社とも担保や保証人は不要(アイフルの法人向けは代表者が連帯保証する必要があります)です。

2010年09月27日(月)更新

長崎県民信用組合

長崎県にある長崎県民信用組合はちょっと変わっています。融資の中心は個人向けで約7割を占めています。それも富裕層や住宅ローン利用者でなく、多重債務者を含めた個人との取引を重視した事業展開を行っています。約20年前頃から中小企業への融資業務を縮小し、地域住民への生活資金融資や資金繰り改善の支援へシフトしていきました。

ホームページを見るとKFPという言葉があります。「健康な生活資金繰りファイナンシャルプランニング」の略称で、お客様の夢や目標の実現のために、人生80年の生活資金繰りをサポートするというものだそうです。

KFP相談では何度か面談を行い、生活状況を把握しキャッシュフロー表を作成、そこから借入金、収入、支出を確認し問題点を相談者や家族と一緒に見直しを行っています。そこで顧客が借入をするのが適切であれば融資する訳ですが、融資をするしない関係なく継続的にフォローも行っています。

オートローンは銀行や自動車販売業者提携ローンが通らなかった方でも申し込みが可能、収入のある家族を保証人にする必要はあるけど保証会社は不要。

地域支援ローンぷちまねは、保証会社の保証や保証人が不要、資金使途は自由、過去に債務整理を行っていても条件付きで融資可能。

このように普通の金融機関とは異なる事業展開を行っています。社団法人全国信用組合中央協会によると、平成22年3月末現在で159組合ありますが、10年ちょっと前には350以上ありましたから、業界再編が進んで半減以下になっています。

全国の信用組合数は減少していますが、独自路線の取り組みでこれからも地元から頼りにされる金融機関として存続していくような気がします。

2010年09月26日(日)更新

栗拾い

家族で栗拾いに行って来ました。

市川市は東京都の隣といっても、松戸市や鎌ヶ谷市と接している辺りは自然の多い地域でして、農業をしている方がまだ多くいらっしゃいます。市川市大町の竹之内果樹園さんでは春はタケノコ掘り、秋は栗拾いをさせてくれます。入場は無料で1キロ千円です。

例年だと9月中旬から1ヶ月ぐらいは楽しめるようですが、今年は猛暑日が多かった影響で少し遅れ気味とのことでした。ただ拾うだけだからつまらないかと思っていましたが、結構楽しくてこの時期は毎年お伺いしています。

栗拾いの写真

2010年09月24日(金)更新

長寿企業

創業してから1年で3割が倒産、10年したら8割ぐらいが倒産すると何かで読んだか誰かに聞いたことがあります。そう言われると私が経験したところでもそれぐらいの数字だという印象です。だから資金繰りの相談なんかで決算書を拝見して10期以上の数字が記載されていたら、たとえ決算書の数字がぐち
ゃぐちゃでも10期以上続ける能力がその社長さんにはあるのだろうと考えるようにしています。

日本には長い歴史のある会社が多くあり、日本最古(そして世界最古)の会社は大阪の金剛組で創業年は578年(飛鳥時代)から続いている会社だそうです。 帝国データバンクが調べたところ、創業100年以上の会社(個人経営等も含む)は平成22年8月時点で2万2219社もあるという。こんなにたくさんあるのはおそらく世界中探しても日本だけではないでしょうか。

弊社のある千葉県で最も古い会社は株式会社井上という千葉市の会社だそうで1467年の創業です。100年以上の会社が550社あるとのことです。私は千葉県というとヤマサ醤油が一番古いのかと思ったら1645年、200年近く株式会社井上よりも若いんですね。

2年前に江戸時代に創業した会社にお伺いしたことがあります。正直言って資金繰りの面から見たら、あまりほめられる様な状態ではありませんでした。でも伝統にとらわれずにネットでの販売に力を入れたり、今までとは全く異なる顧客層の開拓を目指して新商品の開発を行ったりと一生懸命努力されていまし
た。

会社を継続していくには、顧客に受け入れられる良い商品やサービスを常に提供し続ける、株や不動産などへの投資等余計なことはせず本業を一生懸命やる等色々あるのでしょうが、時代の変化に対応する能力というのも大切なのかもしれませんね。

2010年09月22日(水)更新

フレンチレストランの経営

東京商工リサーチの倒産速報にシェ松尾の名前がありました。ご存知のとおり高級フレンチレストランとして、松涛、青山、天王洲の3店舗を経営していますが、やはりここも景気低迷の影響で売上減少傾向が続いていました。9月15日に松涛レストランを除いて事業譲渡が行われており、16日以降も営業は
継続しているとのこと。

シェ松尾については、港区のあるお客様から悪いほうの話を色々聞いていましたので、このニュースを聞いても特に驚きはしませんでした。

飲食店でもフランス料理のお店はなかなか継続していくのが大変ですよね。
景気がとても良くて超有名店だったら、経営していくのもなんとかなるでしょうが。

私も以前、フランス料理等高級なお店といくつかお付き合いしたことがあります。あるオフィス街にあったお店は、ランチはとても忙しいけどあまり利益が出ない。夜は木・金曜日だけ人が来るけどそれ以外はほとんど来ない。夜は一人もお客が来ない日も時々あって、本当に忙しいのはクリスマスだけ。

おまけに家賃は高いし、人件費のほうも低く抑えたいけど高級路線のフレンチだからバイトの学生というわけにもいかず、ソムリエやシェフ等を何人も雇用するからどうしても人件費が高めでした。結局一度も利益を出さないまま5年でそのお店は終わってしまいました。他のお店も似たような感じです。

それと、ちょっと有名になったからとお店を増やしていく拡大路線は慎重にしたほうがいいです。管理がしっかり行き届かないことから、結局閉店に追い込まれ、出店する時の借入金が重くのしかかり、他店に悪影響を与えてしまった会社さんをいくつも見てきました。

今は家族で外食する金額も回数も減っているでしょうし、企業の飲食店での接待も同様に減っています。飲食店にとっては厳しい世の中であるのは間違いなさそうです。

会社概要

銀行での融資経験や税理士事務所での法人担当経験を生かし、中小企業の経理部長となって銀行融資取引や、提携税理士と共に経理業務のサポートを行っています。

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個人プロフィール

1971年7月1日東京都江戸川区生まれ。地方銀行や税理士事務所で働いてきましたが、今まで以上に中小企業の経理財務をサポートしていきたく起業しました。

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