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2011年07月30日(土)更新

ニュートップL.の最新号、読んでみてください

ニュートップL.2011年8月号のP90から、私の執筆した記事が掲載されています。「銀行と上手につきあうためのトップの心得」というタイトルです。
 










定期購読されている方は、お暇なときにでも読んでみてください。
 
記事を書いてくれと依頼されてすぐに妻が入院してしまい、仕事と家のことをしながらでちょっと厳しかったですけど、なんとか出来上がっております。

2011年07月29日(金)更新

ABLの現状

弊社のホームページにどのようなキーワードで検索して来てもらっているのかを調べてみると、ABLが最近とても多くなっています。銀行員が読む月刊誌を出版している会社様から、ABLに関して執筆を依頼もされました(時間的に責任が持てなかったのでお断りをしましたが)。
 
ABLとは、企業が保有する事業資産を担保として行われる融資です。担保となる事業資産には、売掛債権、機械設備、在庫(原材料、商品等)などがあげられます。

不動産担保や個人保証に過度に依存しない金融手法として、数年前からABLが注目されつつあり、2008年から2009年にかけて4千億円程度まで増加するものの、2010年3月末では3千億円程度まで減少し、最近は取り組み機運自体が停滞気味。依然として企業向け融資全体に占める割合は0.1%程度と非常に少ないのが現状です。しかも適切な管理がなされている担保については、金融検査でも一般担保として認められているにもかかわらず、実質的に無担保と等しい添え担保扱いしている銀行が多い状況です。

ABLの融資残高が減少した原因としては、リーマンショック後の企業の資金需要の減少ということもあるでしょうが、2008年から今年3月末まで取り扱っていた緊急保証制度が、ABLの代替をしていたためと思われます。
 
融資する側である銀行の立場からしても、担保動産の管理にかかるコストを考えると、緊急保証制度のほうが管理は楽でありしかも信用保証協会が100%保証してくれるので、どうしてもそちらに力を入れるのはやむを得ないのかもしれません。
 
しかし、中小企業にはABLの対象となる売掛債権が60兆円、在庫商品が40兆円あることから、日本銀行は先月14日に「成長基盤強化を支援するための資金供給」に5千億円の貸付枠を新設しました。今後、金融機関のABLや出資への取り組み実績に応じて、1金融機関当たり500億円を上限に金利0.1%で貸し付けるというものです。
 
これだけで今後、銀行がABLに積極的になることは難しいでしょうが、少しでも取扱いが増えることを期待したいです。

2011年07月22日(金)更新

節電

今月上旬に三菱東京UFJ銀行に行ったら、ご自由にどうぞとうちわが置いてありました。他の銀行でもうちわを配っているところはあるようです。
 
今年はスーパークールビズの影響で、冷房設定温度が28度どころか、城南信用金庫等のように29度にするところも出てきました、
 
今年はスーパークールビズの影響で、お堅い銀行員がポロシャツなどの軽装で対応する銀行もあります。徐々に増えつつありますが、そういう対応が出来ないお客様もいるということで慎重な銀行も多いようです。
 
私も少しは節電に協力しようと、できるだけエアコンを使わないようにしたり、29度に設定したりしていたら体調が悪くなりました。皆さんも無理はしないようにしましょう。今は日中お客様のところにお伺いする以外はなるべく寝て、そして夜中にデスクワークをするようにしています。

銀行も設定温度を高くすると暑いと文句が出るでしょうし、逆に低くすれば節電に協力していないと苦情が出そうですね。というかすでに設定温度が低いとか、無駄な照明は消せという苦情が出たという話を聞いています。


2011年07月15日(金)更新

東日本大震災復興緊急保証の7月8日までの利用状況

中小企業庁のホームページ内にある資料によると、東日本大震災復興緊急保証が7月8日現在で保証承諾は23,835件、6,665億円に達したとありました。
 
東日本大震災復興緊急保証(以下、震災緊急)は今年5月23日から取り扱いを開始し、直接及び間接被害を受けた中小企業を対象に、資金繰りを支援する制度です。各銀行とも震災緊急が100%保証であることから、セーフティネット保証と同様に、融資の主力商品としています。

全国で最も利用が多いのは東京都で、全国に占める東京都の割合は件数で約30%となっています。震災の直接・間接被害が多い東日本地域を中心に震災緊急の利用が多いのですが、意外にも特定被災区域の岩手、宮城両県の利用が現状では少ない状況です。また、直接よりも間接被害での利用が全体の7割を占めています。
 
震災緊急では保証を受けるために、特定被災区域外の中小企業が申し込む場合は、売上減になったことを説明する「理由書」の提出が求められることが面倒であったり、要件になっている前年同期比の売上減少が-10%(あるいは-15%、緊急保証制度の時は-3%以上)以上というところがネックであったりするからでしょうか、緊急保証制度の時のような申込者が窓口に殺到するケースは少ないようです。
 

2011年07月08日(金)更新

未払いの残業代

先日知り合いの社会保険労務士さんと食事をしていたときに、消費者金融への過払い金の返還請求で有名な弁護士が脱税していたという話を聞きました。そして、消費者金融に対する過払い金の返還を主に取り扱っている弁護士は、テレビ、ラジオ、電車の中でも宣伝していましたが、それもそろそろ落ち着いてきたようで、次のターゲット?は未払いの残業代だと言っていました。
 
残業代については、私のお客様でこんな会社さんがあります。
製造業のその会社さんは、資金繰りが苦しいからと社員は定時で帰らせ、そして役員が残業して仕事をしている。でもしばらくすると帰ったはずの全社員が会社に戻ってきて仕事をしている。
 
社長が「何をやっているんだ?」と尋ねると、「自分の車を修理している」、「バイクをいじっている」、「俺の好きなことをただやっているだけ」と言いながら仕事をしています。
社長が「残業代払えないから困る」と言っても、「俺たち仕事なんてしていない、好きなことを勝手にやっているだけ」と言います。みんな会社が苦しいのを理解し、とても忙しい時は自ら進んでサービス残業をしていました。
 
その話を社長は私に嬉しそうに話してくれましたし、とても感謝していました。リーマンショック、東日本大震災の影響を受けながらも、少しずつ再生に向かっています。
 
でも実際、給与に関するトラブルは増加してきたとその社労士さんは教えてくれました。心配な経営者さんは一度専門家に相談したほうがよさそうですね。
 

2011年07月01日(金)更新

銀行の日

とうとう7月1日になってしまいました。今日で40歳です。30歳のときはまだ人生三分の一と思っていましたが、40歳だともう人生が半分終わっちゃったという気持ちです。誕生日なんてちっとも嬉しくありません。

ところで今日7月1日は銀行の日です。

明治26年(1893年)7月1日、普通銀行に関する法規の基礎となる銀行条例が施行されました。日本金融通信社が、銀行が『地域に、取引先に、株主に』より開かれ、より親しまれ、より信頼されるために、自らを見つめ直す日として提唱し、平成3年(1991)に7月1日を「銀行の日」と制定されました。

だからといって、別に融資が出やすいとか、預金金利が高いという私たちにとってうれしい特別な事はありませんが。
 
ちなみに信用金庫の日は6月15日、信用組合の日は9月3日です。


会社概要

銀行での融資経験や税理士事務所での法人担当経験を生かし、中小企業の経理部長となって銀行融資取引や、提携税理士と共に経理業務のサポートを行っています。

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個人プロフィール

1971年7月1日東京都江戸川区生まれ。地方銀行や税理士事務所で働いてきましたが、今まで以上に中小企業の経理財務をサポートしていきたく起業しました。

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