大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2012年05月07日(月)更新

入社式に親を招待している静岡銀行

5月3日の産経新聞web版より一部引用、
静岡銀行グループでは20年から新入社員の親を招待。今年の入社式には222人の新入社員に対し、親は150人が出席した。
入社式前には親だけを集めて、頭取らが業界を取り巻く環境や勤務内容について説明。静岡銀行広報室では、社会に出れば不安もあり、生活も大きく変わる。新入社員は研修で社会人として成長していくが、銀行業務を保護者にも理解してもらい、サポートしてもらいたい。親から推薦されるような会社でありたい、と、採用やその後の社会人生活で親を味方につけることで、ブランド力を高めることが狙いだ。
引用ここまで
 
子供の入社式にいちいち親を招待なんかするな、と私は思ってしまいますが、最近はいろいろクレームを言ってくる親が金融業界にも出現していることから、その対策としてこのような取り組みを行っているのかな?と思ってしまいました(静岡銀行がそういう意図を持って行っているかどうかはわかりませんが)。
 
聞いた話の一部ですが、
・銀行や信金だと自転車やバイクをよく使いますが、事故にあったらかわいそうだから内勤にしてください。
・毎日残業でうちの子がかわいそうだから、残業させるな(あるいは、退職させてほしい)。
・支店長が部下のミスを注意したところ、親からいじめられたと苦情の電話が来た。
 
私の親戚の中に、銀行は3時でシャッターが閉まるのだから、後片付けがあったとしても3時30分ぐらいには帰れると本気で思っている人がいました。そういう人は少数でしょうけど、外部からは理解しづらい銀行の仕事を少しでも理解してもらうためには、銀行と親とが接する機会というのも必要なのかもしれません。
 

2012年04月25日(水)更新

休業サポート保障がついた普通預金

北都銀行(本店:秋田県)では、4月16日から休業サポート保障が付いた普通預金(商品名:お守り口座)の取り扱いを開始しました。病気やケガにより、合算して15日以上仕事や家事ができなくなった場合には、お見舞金として2万円が支払われます。申し込みは一人につき1回で、加入期間は1年限定です。保険料は北都銀行が負担します。
 
利用対象者は以下4つのうち、いずれかひとつを満たしている方。
・普通預金口座の月末残高が10万円以上、
・給与振込の指定をしている
・住宅ローンを利用している
・北都ブライトワンカード(ICキャッシュカードとクレジットカードが一体となったカード)を契約している

その後も継続して保障を受けたい場合は、有料オプションも用意しており、顧客が有料オプションを選んだ場合は、代理店手数料が北都銀行に入る仕組みです。
商品に関する詳細は北都銀行のホームページを参照してください。
http://www.hokutobank.co.jp/
 
信用金庫から傷害保険等が付いた積立預金が取り扱われ、結構好評だったことがありましたが、普通預金に保険を付けるというのは珍しいので紹介しました。
 
継続して有料オプションを利用してもらえれば、北都銀行はそれによって得られる手数料を期待できる面もあるのでしょう。それ以外にも、今の銀行はライバルとなる金融機関とし烈な営業競争を行っていますから、少しでも他行より有利に営業を行いたいという目的もあるかと思います。
 
北都銀行と取引している人(秋田県がほとんどだと思いますけど)は、1年間は無料ですから申し込み条件に該当する方は申し込んでおきましょう。
 
 

2012年04月23日(月)更新

新入行員の研修

東日本大震災の時、自衛隊が一生懸命になって行方不明者の捜索や被災者を支援してくれました。その影響なのかどうかは知りませんが、当社のメインバンクである京葉銀行は、今年から男子行員に対して自衛隊研修を導入しました。ネットでちょっと調べてみたら、北越銀行や佐賀銀行のように以前からやっているところもありました。
 
また徳島銀行では、四国八十八カ所巡りのうち、徳島県内にある10番札所までを巡礼するお遍路体験なんていう研修もありました。
 
私が新入行員の時は、自衛隊研修というのはありませんでしたが、外界から隔絶された研修所(もちろんテレビはなく、毎日配られる日経新聞でしか外の情報は得られませんでした)で、早朝からの走り込み、ラジオ体操、研修所から近くの町まで何キロも歩いたりと、体を動かすこともかなりありました。
 
学生時代の楽な生活と違い、研修期間中は緊張の連続のため、毎年一人か二人は研修で嫌になって辞めてしまう者もいると上司から聞きましたが、私の入行年度では一人もいませんでした。結構大変でしたけど、終わったときはとても気分が良かったです。自衛隊研修を受けた新入行員にとっては、学生から社会人への意識変革のためには良い経験かもしれません。
 
研修を終えた直後に、人事部の人から「3日、3か月、3年。その時に会社を辞めたくなる人が多い」と聞きました。さらに五月病というのもあります。しかし、新入行員はとても低い就職率の中、厳しい競争を勝ち抜いてきた人たちですから、ぜひすぐに辞めずに頑張ってほしいです。
 

2012年04月23日(月)更新

銀行窓口で勧誘された一時払い終身保険のトラブルが急増

国民生活センターが4月19日に公表した内容によると、銀行窓口で勧誘された一時払い終身保険に関するトラブルが急増中とのことです。
 
2007年から保険商品の銀行窓口販売が全面解禁され、様々な保険商品を取り扱っています。保険の銀行窓口販売に関するトラブルの相談件数は、2008年度に642
件をピークに、それ以降は500件台を推移しています。しかし、一時払い終身保険に関する相談件数が増加しています。2009年度は21件、2010年度は42件、2011年度は99件となっています。

一時払い終身保険とは、契約時に保険料を全額払い込むタイプの保険で、経過年数によって死亡保険金や解約返戻金が増加していく、死亡保障と貯蓄性を共に有する商品です。しかし、中途解約をした場合、経過年数によっては解約返戻金が支払った保険料を下回るリスクがありますし、もちろん元本保証の商品でもありません。
 
今の超低金利の時代もあって、定期預金に魅力が無いことから、預金よりも利回りが良いとセールスすることが多くあります。それに伴って、高齢者がトラブルに遭うケースが多く、保険とは理解していない、銀行員がセールスする商品だから安全と思っている、銀行員がデメリットをよく説明していないことがあります。ひどい場合には、保険を必要としていない、契約内容を理解できない顧客に販売していたケースもあります。

銀行は、昔はリスクのある商品は扱わない、あるいは積極的ではありませんでした。けれども、銀行も優良貸出先を巡っての貸し出し競争が激しく、そして融資以外の収益源を増やしたい考えており、販売手数料を目当てに行員は保険の販売ノルマを課せられています。
 
私たちも銀行員が勧めてくるものは、いまだに安全だという考えをもってしまうかもしれません。しかし、何年も前から銀行でもリスクのある商品を取り扱っています。そして、常に重いノルマを抱えている銀行員が顧客のために動くとは限りません。
 
銀行員が見慣れない商品を勧めてきた、あるいはいつもと違う書類に記入させようとするときは、すぐに契約をしないことが必要です。特に高齢者の方は、家族の方と一緒に説明を聞く等の対策が必要です。
 

2012年04月16日(月)更新

振り込め詐欺を防止

 
先週のことですが、千葉県の振り込め詐欺の被害が増加していると知りました。千葉県のホームページ等によると、被害状況は以下の通りとなっていました。
 
平成23年、757件(12億17百万円)
平成22年、303件(4億42百万円)
平成21年、324件(7億23百万円)
平成20年、1044件(19億92百万円)、
 
22年まで減少していたのに、平成23年からは急増しています。警察官や銀行員を名乗る等、手口が巧妙化しているためのようです。電話でお金の話になったら、すべて詐欺と疑ったほうがいいのかもしれません。
 
富士通が名古屋大学と共同開発し、先月3月19日に公表された振り込め詐欺防止のための、世界初の新技術が金融界で注目されています。
 
通話の相手からの好ましくない情報により心理的抑圧を受けると、過信状態(相手の説明内容に対する考察能力が低下する状態だそうです)になることがあり、声の高さと大きさの変化を検出することで、過信状態らしさを推定する技術です。
 
この技術に加え、さらに振り込め詐欺で頻繁に使われるキーワード(借金、補償等)を検出することで、振り込め詐欺の通話を検出します。検出実験でも90%以上の精度で検出をしています
 
銀行員が高齢者の顧客に声をかけるだけでは限界があります。早く実用化されることを期待したいです。
 
 
«前へ 次へ»