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2010年12月17日(金)更新

地代家賃

販管費の中で大きな経費といえば、多くの中小企業の場合は人件費そして地代家賃でしょう。

仕事の量やお客の数が減少傾向なのに、家賃は一定金額のまま。でも何とかならないかと、資金繰りに苦しんでいる経営者さんなら一度は考えるはずです。

一度は大家さんに話してみたらいかがでしょうか。そんな事を言ったら出ていけと言われるだけで無理と言う方がいますが、もし長期にわたって借りているとしたら、契約した頃に比べて周囲の相場だって下がっているはずです。それに最近は引っ越されると、新しい借り主を探すのが大変な場合が多いから、交渉の余地はあると思います。もちろん、お店や会社によって事情は異なるでしょうし、そういうことを言えないケースもあるとは思いますが。

先月、お付き合いしているお客様が、20年間ずっと月額45万支払っていましたが、先月25万に減額してもらえました。

言いづらいという方もいるでしょうけど、店舗など簡単に他へ移ることが難しい場合は、自分の会社やお店を守るために一度は相談する必要はあると思います。

2010年12月17日(金)更新

稚内信用金庫

北海道稚内市にある稚内信用金庫は、自己資本比率が極めて高いことで知られています。ホームページで確認してみたら、平成22年9月末の自己資本比率は64.95%となっていました。よく優良銀行として紹介される静岡銀行でも15%いかないぐらいですから、とてつもない数字だということがわかります。

地元の稚内市では預金については、占有率も80%を超えていて独占に近い状態となっています。しかし、地域的に見ても中小企業者の数は少ないでしょうから仕方ないところもあるでしょうが、融資については預貸率が約23%ととても低い。預金を集めても国債や地方債での運用が多いです。

地域金融機関の多くは、預金は集めることが出来ても、融資を増やすことが難しいのが現状です。信用金庫の平均預貸率は50%ちょっとですから、いかに稚内信用金庫の23%が低いかがわかります。

ホームページにも「当金庫は安全性・公共性を重視して小口融資に徹底しております」と書かれており、1千万円未満の融資先が91.79%も占めています。
確かに安全性の高い信用金庫でしょうけど、地元の中小企業には評判が悪そうですね。

地元で集めたお金は地元経済発展のために使うというのが、地域金融機関の基本というか使命です。しかしそれとは逆に融資はしないし、預金は集めても公共債で運用して自分のところだけ自己資本を厚くしている。もっと積極的な経営をしてもいいのではないかと言いたいところですけど、人口数万人規模の都市でしかも人口が減少している稚内市では、貸せる融資先というのも限られるのでしょう。そして、日本にはそういう都市がたくさんあり、預貸率改善で悩む地域金融機関も多いと思います。
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