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2010年10月25日(月)更新

東京都民銀行を騙した社長らが逮捕

10日ぐらい前のブログで決算書の偽造はするなと書きましたが、東京都民銀行から融資金約1億4千万円を騙し取った会社社長らが22日に逮捕されました。

国土交通省から八ツ場ダム広報センターの管理業務を受注したように装い、偽造した見積書と決算書で信用させていました。銀行とは約30年の取引があり、国土交通省とも実際に取引が約100件の受注があったといいますから、銀行側もいつもの融資申し込みと考えて油断したのでしょう。昨年7月に経営破綻し、破産手続きの過程で不正が発覚しました。

赤字で銀行から資金調達ができない。翌期で確定している売上を前倒ししても利益が出ない。だから架空で計上しちゃえ、という軽い気持ちでやってしまう人が意外といます。銀行は雨が降ると傘を貸さないから、決算書の数字を改ざんするのが当たり前のように思っている人もいます。

確かに雨が降ると傘を貸してくれないことが多いでしょうけど、だからといって決算書を偽造していいわけではありませんよね。

私も起業したときは資金繰りが苦しかったですし、今も役員をやっている会社で苦しいところがありますから、手を出す気持ちは本当に理解できます。もしこれから決算書を偽造しようと考えている経営者さんがいたら、それは逮捕されるような犯罪行為であるということを覚えておいて欲しいです。
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