大きくする 標準 小さくする

2010年10月27日(水)更新

きらやか銀行と仙台銀行の経営統合

きらやか銀行と仙台銀行の経営統合が正式に発表されました。荘内銀行と北都銀行の統合で昨年10月に誕生したフィデアホールディングスに続き県をまたいだ金融機関の統合となります。

きらやか銀行は不良債権比率5.99%と全国の第二地方銀行の平均4.01%よりも高いし、22年3月期は利益も出たようだけどそれまでは赤字が続き、去年9月に金融機能強化法に基づき公的資金200億円が注入されています。おまけに行員による横領などの不祥事が相次いで発覚し、今年7月には業務改善命令を受けている状況。

仙台銀行も、宮城県には七十七銀行という非常に強力な地方銀行が存在するだけでなく、隣県の地方銀行が仙台圏への進出を強化していることから、競争が激化し収益力は低下しています。

東北地方に本店を置く地銀13行1グループの中で総資産を基準に比較すると、きらやか銀行は10位、仙台銀行は11位と言葉は悪いけどお互い弱い者同士。今後生き残っていくためにも、両行ともに商圏を拡大していく必要があったわけですが、幸いにも商圏が山形と仙台と重ならないし、両行にとっては統合のメリットがありそうです。

きらやか銀行と仙台銀行の経営統合によって、周辺の地方銀行再編というのが起こる可能性はあります。それに、いつ経営統合が起こってもおかしくない銀行が全国にはたくさんあります。

「仙台市に持ち株会社を新設し、両行はその傘下に入るが合併はしない。店舗の統廃合や行員の削減も考えていない」と現在の考えを発表しています。今までどこの銀行も最初はこのような発言をするのですが、2年ぐらいすると発言を撤回するような動きが出てくる場合もあります。

中小企業に対する融資姿勢が大きく変化することは無いとは思います。でも先ほども書いたように失礼ながら弱い者同士の経営統合です。経営体力を強化するためにも、近い将来は人員や店舗の削減、融資姿勢がこれまでよりも厳格化する可能性だってあることは、山形県と宮城県の経営者さんは覚えておきまし
ょう。
<<  2010年10月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31