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2010年11月29日(月)更新

一部の金融機関で既卒者の新卒扱い採用を開始

スーパーを経営している私のお客様には、有名大学を卒業したけど就職できなかったアルバイトの人が結構います。あるいは就職活動がうまくいかず、あえて留年する人もいます。

そして、その人達に共通するのは、とてもおとなしい男子で、真面目で人は良い、でも自分から積極的に動かない性格だと言います。だから、スーパーで時給900円位のバイトをして、両親と一緒に生活すればとりあえずやっていけるから、ゆっくり仕事探しをすればいいや、という感じらしいです。

スーパーの経営者さんは、辞めないで働いてくれるのは嬉しいけど、複雑な気持ちらしいです。

厚生労働省と文部科学省の調査によると、来春卒業予定の大学生の就職内定率が10月1日現在57.6%で、96年の調査以来最低です。

政府は卒業後3年以内の既卒者の新卒扱い採用を打ち出し、産業界にその対応を求めています。文部科学省、厚生労働省、経済産業省の各大臣は全国銀行協会などにも文書で要請しています。それを受けて、金融機関でも募集を開始し、東邦銀行や多摩信用金庫で取り組み始めています。

就職難が続いていて、こういう採用のチャンスが広がるのはいいのですが、どこも採用してくれなかったということで、どうしても厳しい見方をされてしまうのかなと危惧されます。保守的な金融機関のことですから、社会全体で広がり始める、あるいは他行でやり始めたからうちもやる、という動きになるのかなと思います。
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