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2011年12月29日(木)更新

資本性借入金

11月22日、金融庁は金融検査マニュアルにおける「十分な資本的性質が認められる借入金(資本性借入金)」の運用明確化を行いました。
 
資本性借入金とは、借入金は会計上負債として計上されますが、銀行が企業の財務状況等を判断する際に、負債ではなく資本とみなすことができる借入金をいいます。


今回の金融検査マニュアルの変更によって、資本性借入金を資本とみなしやすくしたことから、財務内容が改善され、新規の融資が受けやすくなります。大震災や円高等によって財務内容が悪化し資本不足に直面していても、将来性や経営改善の見通しがある中小企業の利用を想定しています。
 
条件等詳しくは弊社のHPを参照してください。
http://www.mn-con.jp/category/1568846.html
 

2011年12月25日(日)更新

信用保証制度見直しの可能性

中小企業がよく利用している信用保証協会、セーフティネット保証や東日本大震災復興緊急保証等の例外はありますが、2007年から導入された責任共有制度により、原則は融資額の80%保証となっています。

業績が良くないため、セーフティネット保証等100%保証の制度を利用する中小企業は多いのですが、貸す側の銀行からしたらノーリスクのため、審査が不十分であることが多く見受けられます。そして、借りる側の中小企業も保証協会ならプロパーと違い比較的保証も楽に出る、と考えている経営者は多いです。実際、どう見ても先はないだろうという中小企業にも保証が出ています。しかし、今後そのような状況が改められる可能性が出てきました。

今年7月の中小企業政策審議会企業力強化部会と、11月の行政刷新会議の政策仕分けで、現在の保証割合を見直す等を求める提言が相次いだのです。

中小企業政策審議会は、不透明な現在の経済環境下では、引き続き十分な支援が必要ではあるが、「過大な債務を抱えてしまう原因は、100%保証によって融資額が保証されるため、金融機関の融資審査が甘くなっているのではないか」、「信用保証制度については、徐々に役割を減じていくことが今後の政策対応で必要ではないか」という意見がありました。
 
行政刷新会議の提言型政策仕分けでは、信用保証制度について、「信用保証は、借り手の中小企業と貸し手の民間金融機関のモラルハザードを抑制するために、緊急セーフティネット保証の100%保証であっても、部分保証に改めるべきである。」との提言が出ました。
 
信用保証協会に対する保証業務を、日本政策金融公庫(以下、公庫)が担っており、以下の通り毎年大きな赤字を計上しています。
 
公庫HPより
2009年4月から2010年3月期 
公庫の赤字 ▲1兆1,128億円(うち、保証業務の赤字▲9,990億円)
2010年4月から2011年3月期
▲8,865億円(うち、保証業務の赤字▲8,120億円)
2011年4月から2011年9月中間
▲3,069億円(うち、保証業務の赤字▲3,049億円)
このように公庫の赤字の大部分は保証業務によるものとなっています。このような現状では、制度変更に関する意見が出てくるのも仕方ないのかもしれません。
 
経済産業省と金融庁は制度見直しの検討に入っています。信用保証制度が変更される場合には、100%保証制度の見直しや支援先の選別、金融機関にも今以上に負担を強いる内容等、中小企業側には厳しい方向に変更されることが予想されます。

2011年12月23日(金)更新

過去に銀行等とトラブルが無かったか確認を

先月から顧問契約してくださっている会社さんから、融資が出ることになったとお電話を頂きました。
 
業歴は浅いけど業績の面では決して悪くなく、ほとんどの銀行が融資するであろう内容。しかし、問題点が2つありました。
 
1つ目は、事業内容がとてもわかりにくい。安定した大手企業も関わって、説明をよく聞くととても良い事業なのですが、よく理解しないと何となく胡散臭い。そのため、取引銀行の担当者がよく分かっておらず、保証協会の担当者も同じような感じでした。そのため、社長が保証協会の担当者に何度か説明し理解してもらえました。それは何とかなったのですが、もうひとつが問題でした。
 
2つ目は、取締役の一人が保証協会や公庫に昔かなり迷惑をかけたようで、その人がいる限り絶対に先に進めない状況でした。仕方なくその人には役員・株主共に外れてもらいました。しかし、外したら審査すると言ったくせに、「形式的に外しただけで、実際には影響力は残っているのでは?」と疑ってくる。気の短い社長なら怒ってしまうでしょうが、粘り強く交渉したからでしょうか、希望額には届きませんでしたが融資実行までに至りました。
 
これから法人を設立する、あるいは役員や株主を追加しようと考えている経営者さんは、その人が過去に銀行、信用保証協会、日本政策金融公庫とトラブルがなかったかを確認しておいたほうがいいです。
 
 

2011年12月11日(日)更新

中国中央テレビ様の取材を受けました

中国の国営テレビ局である中国中央テレビ様の取材を受けました。日本の中小企業にとっての銀行融資の重要性、都市銀行と地方銀行の中小企業向け融資における対応の違い等についてお話しさせて頂きました。放送は来年1月になる予定だそうです。ネットでも放送されるとのことなので楽しみです。




 弊社にはお客様に来ていただくスペースがないので、私が取締役をしている会社で取材を受けました。ちょっと狭くてご迷惑をおかけしましたがなんとか無事終了しました。  

2011年11月04日(金)更新

江戸・TOKYO技とテクノの融合展2011に行ってきました

11月2日に東京国際フォーラムで、東京信用保証協会が主催する「江戸・TOKYO技とテクノの融合展2011」というイベントがありました。約270社・団体が出展する結構大きな規模で、私のお客様も出展するということで行ってきました。
 
各ブースで自社の商品や製品を展示するだけでなく、希望する出展社によるプレゼンもあり、その会社がプレゼンをするというのでお客さんのふりをして席に座っていました。
 
会社の商品に興味を持っているなと感じる人は数名いたけど、あとはなんとなくお堅い職業のような感じの人が5,6名いる。首からぶら下げている名刺をよく見ると、みんな信用金庫の職員ばかり。自分のところの取引先を見たり、新規開拓のネタ探しに来ていました。ちなみにさわやか信用金庫と西武信用金庫です。最近、西武信金さんは他でも見かけたので、いろいろ積極的に動いているようですね。
 
こういうイベントって、販路開拓やビジネスパートナーを見つけるのが目的ですけど、金融機関に対するアピールとしても効果的かもしれません。
 
 

2011年10月15日(土)更新

中小企業金融円滑化法の再延長?

中小企業金融円滑化法は、本来平成23年3月末まででしたが、1年延長され平成24年3月末までとなっています。再延長はないとこれまで言われていましたが、最近になって再延長論が台頭してきました。東日本大震災、歴史的な円高と中小企業を取り巻く環境は依然厳しい事や、自見大臣が延長に前向きとされていることから、再延長という話が出てきました。
 
中小企業金融円滑化法の再延長があるかどうかは現時点ではまだわかりませんが、リスケジュールは一時的に返済額を減額してもらっているだけで、その間に経営を立て直し、元の返済にいずれ戻さないといけません。
 
しかし、リスケジュールしても経営改善計画を作成しない、抜本的な改革に消極的な経営者も多く、自社であるいは銀行主導で経営改善計画を作成し正常債権に格上げしても、当初計画と結果には大きな隔たりが目立つケースが増加してきています。そして、銀行もいつまでも様子見をしている現状は終わりつつあります。
 
5月に金融庁は監督指針を改正、廃業も含めて支援していくよう明記されました。これまではほとんどリスケジュールに応じてくれていたわけですが、回復の見込みがない場合は銀行から廃業を勧められる場合もあるのです。
 
円滑化法の再延長あるなしにかかわらず、今後も事業を本気で継続していきたいのであれば、経営改善を進め銀行から継続支援を受けられる結果を出すしかありません。何とかしなければならいと分かっているけど今まで通りのやり方をしている社長が多いように感じます。一人で悩むのではなく、銀行、公的な支援機関、専門家等いろいろな人に意見や支援を求め改善していくことも必要だと思います。
 

2011年09月26日(月)更新

セーフティネット保証(5号)の対象業種の特例延長について

ほぼ全業種を対象としてきた景気対応緊急保証制度が平成23年3月31日で終了し、当初4月からのセーフティネット保証(5号)制度は、対象業種を大幅に縮小する予定でした。しかし、東日本大震災による景気の影響を考慮し、9月30日までは原則全業種である82業種でこの制度を運用しています。
 
経済産業省は、この不況業種を支援するセーフティネット保証(5号)の9月までの特例状態を、10月以降も延長する方向で協議を進めていることから、このまま延長となる予定です。
 
東日本大震災後の信用保証協会の保証実績を見ても、東日本大震災復興緊急保証は保証申し込みの条件が厳しい等の理由から、件数・金額共にセーフティネット保証(5号)のほうが利用は多い状況です。
 
信用保証協会が100%保証するこの制度に頼らざるを得ない中小企業も多いでしょうから、10月以降も対象業種に影響がないとすれば、中小企業の資金繰りには大きなプラスとなるでしょう。
 
 【9月30日追加】
9月27日に中小企業庁から、平成23年3月末まで82業種で延長すると発表がありました。

2011年09月18日(日)更新

平成23年の栗拾い

毎年行っている栗拾いに、市川市大町の竹之内果樹園さんに行って来ました。
しかし、今年は非常に苦労しました。三連休の初日昨日にたくさんお客さんが来て、ちょうどいい栗がほとんど収穫されてしまったそうです。残っているのはまだ緑色のこれからのばかりでした。

こんな感じのばかり 



















こういうのはあっても手の届かない位置に













拾うのではなく、木になっているのを叩き落とす感じでした。でも何とか2.5キロ収穫してきました。


 

2011年09月16日(金)更新

NHK様から取材を受けました

決算書を偽造し不正に融資を受ける手助けをしていたコンサルタント会社の役員が、昨日逮捕されました。そして、その事についてNHK様から取材を受け、昨日夜9時からのニュースウォッチ9で放送されました。












記念に録画はしましたが、デジカメで撮ったのを載せてみました。
 
資金繰りの厳しい中小企業を積極的に支援する利用しやすい融資商品・融資制度が出ると、必ずこういう犯罪は増加してきました。だからこういう犯罪というのは、私はゼロになることはないと思っています。
 
今年に入ってからは、経営コンサルタントや税理士だけでなく融資する立場の銀行員が、決算書の偽造を具体的に指示していたケースにも2件出会いました。
 
業績の苦しい中小企業経営者が、資金繰りのことなんか忘れて営業など前向きな仕事をしたいのは理解できます。しかし、決算書を偽造して資金調達しても自社の経営が好転することはないし、依頼する経営者も同罪である事を忘れないでほしいです。
 


 

2011年09月11日(日)更新

銀行との付き合い方に関する講師をしてきました

昨日10日土曜日に、EDOGAWA4EVER様の勉強会で、銀行との付き合い方に関する講師をさせて頂きました。
 
参加者は最大でも10名までという小さな勉強会だそうで、当日は私を含め7名での勉強会となりました。

その時の写真です。













説明しているところです











銀行との融資取引に関する知識があまりない方ばかりだということだったので、銀行の選び方、融資審査の流れ、普段の付き合い方、信用保証協会等についてお話する予定でしたが、いろいろ質問を皆さんから頂き、そこから話がかなり脱線してしまい、話したいことの半分も進まずに終わってしまいました。一方的に話すセミナーだと時間管理もできるのですが、勉強会だとちょっと難しいですね。
 
セミナーとか勉強会の講師ってとっても苦手でしたが、少人数だったことからあまり緊張もせず、とりあえずなんとか無事終わらせることができました。
 
EDOGAWA4EVERについてはこちらを参照してください。

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会社概要

銀行での融資経験や税理士事務所での法人担当経験を生かし、中小企業の経理部長となって銀行融資取引や、提携税理士と共に経理業務のサポートを行っています。

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個人プロフィール

1971年7月1日東京都江戸川区生まれ。地方銀行や税理士事務所で働いてきましたが、今まで以上に中小企業の経理財務をサポートしていきたく起業しました。

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